投稿日時:2018年9月3日 カテゴリー:コラム
前提としまして、良い音大や音楽専門学校はあります。
この記事は、前述を否定する内容ではありません。
それを踏まえ結論から言いますと、音楽大学や音楽専門学校が不要になるケースが増えています。
理由としては下記が考えられます。
- 入学金と学費が高い。
- 断然安いスクールで同等やそれ以上のレッスンが受けられるから。
音楽ジャンルにもよりますが、今回はPopsを学びたい生徒を例にします。
【ひと昔前の状況】
4年制の音大か、2年制の専門学校を選ぶ
↓
昔は音楽塾やハイレベルな個人講師が少なかったから(地域によっては全くいない)
入学金や学費
↓
1年間で120万〜260万円(複数のカテゴリを学べる)
【現在の状況】
音楽塾、個人講師を選ぶ
↓
現役プロが安く質の高いレッスンをするから。
入学金や学費
↓
1年間で35万〜50万円(複数のカテゴリを学べる)
まずは講師の質と費用の話しでした。
3倍くらい高い音楽学校より音楽塾や個人講師との質が変わらない or むしろ質が高い時代なのは、音楽学校が詐欺をしているのではなく、昔はそれが普通の運営システムだったからなのと、昔は個人講師や音楽塾が少なかったので、安くて良いそれらと比較されにくかったのだとも思います。
現在の音大や専門学校は危機感を持っています。国民のお金が減り、少子化でもありますから。
実際、某有名専門学校では、日本人ではなく中国の留学生をターゲットにしています。
【結局どちらを選べば良いか?】
音楽塾や個人講師をオススメします。
- そもそもプロ志向ではないなら音楽学校は不要。
- プロ志向でも、卒業後の下積みでお金がかかると思った方がいいから。
- 講師の質の高さは同じかそれ以上の音楽塾と講師が非常に増えたから。
音楽を長く続けるからこそ、学費の高さはネックです。お金を無視してはいけません。
当スクールでは「お金の使い方、お金を考えた上での活動の展望」も教えるくらいです。
作曲・DTMは機材購入でお金も必要ですから、お金は活動に直結します。
設備や出会える仲間の数は音楽学校の方が多いかもしれませんが、それはSNSなどで幾らでも作れる時代です。
大切なのは、「学校に通っている感」ではなく「良い勉強をすること」ですし、「音楽を続ける為にもお金をシビアに考える」のが現代的です。
ちなみに、クラシックやる方は、音大進学を考える人(親御さん含め)が多いですよね。
卒業校も経歴になると言われるクラシックなら(諸説ありますが)アリかもしれません。
ただし、国公立運営(東京芸術大学)以外の音楽大学は非常にお金がかかります。30代まで奨学金を返し続ける音大卒の方も見受けられます。
「奨学金は借金だ」とメッセージを発信する方やドラマなどもあり、割と安易に考えている人も未だ多いそうですね。
芸大以外に行く場合は、よりお金と向き合いましょう。